自らチャレンジし続けることが、
自らの未来を切り拓く。
髙岡 健人
KENTO TAKAOKA
2013年 新卒入社
事業統括部 兼 受託業務推進部
アシスタントマネジャー
さまざまな経験で広がった視野が、
今の自分の強みになる。
東急モールデベロップメント(以下、TMD)に新卒で入社してからこれまで、いくつかの部署で仕事をしてきました。入社してすぐに配属されたのが「クイーンズスクエア横浜[アット!](現みなとみらい東急スクエア)」で、1年半、経理を担当。その後、親会社の東急㈱に出向し、施設の開発と運営に携わりました。各SCの現場では、経理や販売促進、営業といったように業務が分担されていますが、出向していたときは1施設に対して担当者は1人が基本でしたため、施設全体を幅広く見なければなりませんでした。私が担当していたのは、駅構内や高架下の施設だったので比較的小規模な物件で、一連の対応を任せてもらえたことが、その後の仕事の仕方にも大きく影響しています。TMDに戻ってきた後は、「たまプラーザ テラス」で施設管理を担当しました。出向の経験から「営業だったらこう考えるんじゃないだろうか」「他の部署の人はこう思うかもしれない」と自分自身以外の業務を想像し、広い視野で考えることができるようになったと思っています。親会社での約3年の経験が、今でも私自身のアドバンテージになっています。
SCが人の流れや賑わいを生みだす。
これこそが“まちづくり”。
出向先での仕事で印象に残っているのが、「エトモ中央林間」の開業です。商業施設の開業が初めての経験だったこともあり、知識がない中でのスタートでしたが、先輩たちから知識を得ながら業務を進めていきました。1984年の中央林間駅(東急田園都市線)開業以来、ほぼ手つかずだった施設を「エトモ中央林間」としてリニューアルする計画で、ご出店いただく店舗の誘致では苦労もありました。店舗のご担当者さまのなかには、「リニューアル後の話をされても想像ができない」という意見もあり、納得してもらえるまで丁寧にお話をして交渉を重ね、ご出店につながったこともあります。開業後には「髙岡さんのことを信じて出店して良かった」と言っていただけて、それを聞いたときは本当にうれしかったです。「エトモ中央林間」の開業後は、人の流れも大きく変わり、まちに賑わいが生まれました。それまで漠然と捉えていた“まちづくり”でしたが、この仕事を通して「これこそが“まちづくり”なんだ」と気づくきっかけにもなりました。若手のうちに開業業務に関われたことが、自分の中では大きな経験になっています。
それぞれの立場・役割・視点は違えど、
目的はただ一つ。
安心・安全な場を提供すること。
入社して5年目からは「たまプラーザ テラス」で、SCの安心・安全を守る重要な役割である施設管理を担当することになりました。建物の修繕計画の立案や、各委託会社との連携といったリレーションマネジメントが主な仕事です。商業施設の管理業務というと、裏方で支えるような地味な仕事も多くあります。ですが、たくさんの協力会社の皆さん、バックスタッフの方たちと一緒に良いSCをつくっていくことができるのは、施設管理業務の特徴でもあり、楽しさでもあると思っています。この仕事をする上で心掛けていたことが2つあります。関係者の皆さんに理解してもらえるように、相手の立場も考えながら進めること。もう一つは、施設管理の視点だけではなく、さまざまな立場の観点を持つことです。「もっと良い方法はないか」「他に工夫できることがないか」と、既存の枠組みにとらわれずに施設全体に目を向けることを意識して業務に携わっていました。
チャレンジできる環境がやりがいを生む。
2021年4月からは本社の事業統括部で、施設運営の全体を統括する仕事をしています。現場ではSCごとの最善策を考えていましたが、事業統括部ではTMD全体を見渡して業務改善や効率化を推進していて、組織を横断的に考えることができることに、やりがいがあります。これまでのキャリアを振り返ってみると、さまざまな仕事を経験できていることが、自分の強みになっていると感じています。SCの現場から親会社に出向し、またSCの現場に戻り、そして本社勤務になったことで、一方向ではない幅広い視点を持てるようになりました。それぞれの場所で経験したことが今のキャリアにつながっていると思います。TMDでは、若手でもいろんな業務を任せてもらえるので、経験値を積みやすい環境です。若手から第一線で活躍できること、さまざまな領域でのチャレンジが可能なことは、TMDの魅力だと思います。
まちに求められるSCに。
そして、SCを“まちの顔”へ。
TMDで働く魅力はやはり、商業施設運営を通して“まちづくり”に関われることだと思っています。商業施設は、人々が生活するのに不可欠ともいえる、買い物をしたり食事をしたりする場を、商業施設という一つの箱を通してお客さまに提供しています。当社の運営施設は駅直結がほとんどで、“まちの顔”にもなれると思うのです。まちの活性化や、まちのシンボルになるような仕事に携わることができるのはとても魅力的ですし、チャレンジできることがたくさんあると思っています。私が描く次世代SCのイメージは、まちの拠点になるような施設です。商業施設は変革の時期にあり、まちの機能を総合的に網羅できるような施設が、これからは求められているのではないでしょうか。買い物や食事をする場所を提供するだけではなく、今までの枠組みにとらわれない新しい価値を提案し、もっと広くお客さまにご利用していただけるような場所をつくること。それが、私たちが目指す「NEXT」だと思っています。
“人対人”のつながりの大切さ。
人脈が大きな財産となる。
新卒で入社してから今までの約10年間、いろいろな経験を積ませてもらいました。出向を経験したことで、多くの方とのつながりを持てるようになり、人脈も広がったことが大きな財産になっています。どんな仕事でも大事なのは “人対人”だと今までのキャリアを通じて感じているところです。商業施設は本当にたくさんの方が関わることによって運営されていて、それを支えるのが現在所属する本社部門の仕事です。今は次世代SC実現の基盤となる、社内の組織づくりや業務の枠組みづくりに取り組んでいます。そして、安定した収益性を確保するためには運営する物件を広げていくことが必要となるので、新規受託に向けたスキームの整理や、社内環境を整えることにも関わっていきたいです。将来は、運営物件拡大の提案までできる業務に携わりたいとも考えています。現状に満足せず、よりよいものを生み出していくためにも、もっとガツガツしていきたいと思います。
2022年8月時点