「自ら動く」を実践したら
新しい可能性が見えてきた。
大森 雅人
MASATO OMORI
2019年 新卒入社
武蔵小杉東急スクエア 販売促進担当
現 PM運営部
人間関係が良好な環境を「選ぶ」から「生み出す」へ。
2019年に入社し、武蔵小杉東急スクエアに配属され、3年目になります。就職活動では、学生時代のアルバイトの経験から「人間関係が良好な職場で働きたい」と思っていて、その思いを最も大事にして活動をしていました。数多くのデベロッパーの説明会に参加する中、東急モールズデベロップメント(以下、TMD)は、人事採用担当と現場の社員との関係性がとてもフランクでした。普段あまり接点がないであろう人事と現場のスタッフがこれだけ打ち解けた関係性ならば、現場はもっといい人間関係が築けているはずだと感じたことがTMDを選ぶきっかけになりました。現在は、販売促進と、テナント会の業務を担当しています。販売促進の仕事は、SCの公式ウェブサイト管理やイベント・キャンペーンの企画・運営、館内装飾などがあります。テナント会では主に店頭で働くスタッフの皆さまのモチベーションを上げるための活動をしていて、表彰制度を設け、効果的な装飾をした店舗、売上前年比アップを達成した店舗など毎月テーマを決めてさまざまな表彰をしています。店舗スタッフの皆さまと顔馴染みになり信頼関係を築くことで、スムーズなSC運営を図ることができると考えているので、自分から良好な人間関係を生み出す努力をしています。
背中を押してくれる上司と切磋琢磨できる仲間がいる。
武蔵小杉東急スクエアは、総支配人自らが率先し情報収集して発信することが多く、マネジメントオフィス(事務所)も活気があり、触発されることがとても多い環境です。意見を言いやすい雰囲気も醸成されていて、入社1年目の私が発言したことが形になったことも数多くありました。採用されなかった提案や意見に対しては「なぜ不採用なのか」をしっかりと説明してくれるので納得もでき、次につなげることができています。風通しの良い職場環境で働けているなと、日々実感しています。ポジティブな同僚が多く、昨年は職場の仲間と一緒に宅地建物取引士の資格を取得しました。正直、私一人であったなら受験を考えることもなかったと思いますが、「他のみんなが受けるなら自分も!」と他のメンバーに巻き込んでもらい、切磋琢磨し、無事に合格することができました。資格が取れたことはもちろんですが、何より仲間と一緒に頑張り、受験した4人が全員合格できたことが本当にうれしかったです。
新卒から任される裁量の大きさ、そして3年目を迎えた新たな挑戦。
今までの業務で思い出深いのは、入社した年の夏に、食材を販売するメーカーとのタイアップ企画の担当を任されたことです。広告代理店の方と「どんな目的で、誰に、どう刺さるイベントにするか」という根幹になる部分を詰め、施設の飲食店舗の担当者とはメニュー展開について協議し、企画を形にしていきました。先輩や上司の心強いサポートを受け、タイアップ企画が実現したときは、やり遂げたという達成感を感じると同時に、「1年目なのに、こんなに任せてもらえるんだ」という驚きでいっぱいでした。3年目となった今、入社1年目の後輩に対して自分がそうしてもらっていたように、コミュニケーションを取りながら何かあればサポートできるようにしつつ、業務を任せるようにしています。コミュニケーションを取ることが大切だと思っていて、同じ職場内では活発ですが、物理的に場所が離れている部門や勤務するSCが異なるとコミュニケーションが取りにくい部分もあると感じています。「もっと同世代同士での情報交換の場を持ちたい」という想いを上司に相談したところ、後押ししてもらい、「ONE TMD」という若手(入社1~5年目)を対象としたコミュニティを2020年秋に立ち上げました。入社以来考えていた、「同期入社のメンバーと一緒に何かやりたい」ということも実現でき、今年から本格的に活動をスタートさせています。まずは勉強会や交流会を中心に活動していますが、ゆくゆくは若手発信でイノベーションを創出することができるような活動にしていきたいと思っています。
自ら考え行動する。マインド変化が未来を切り拓く。
2020年はコロナ禍の影響でSCが休業せざるを得ない期間があり、自分や会社の今やこれからについてじっくり考える機会を持てました。ニュースやSNSなどを見聞きしてネガティブな情報も多い中、そのとき思ったのは「不満を言っているだけでは何も変わらない。やりたいことがあるなら自分で動くしかない」ということです。そこから自分自身のマインドがはっきりと変わり、考える幅が広がりました。やりにくさを感じていた業務については、「どう解決すればいいのか」と考えるようになり、イベント一つひとつにしか目が向いていなかったものが、全体の予算感や会社が目指している部分を俯瞰できるようにもなりました。イベントをやることに変わりはないのですが、そこに行きつくプロセスや自分の考えが、1年目とは全く違ってきていると感じています。将来的には営業や経理など、違った担当や部署の仕事もしてみたいという思いもありますが、今は販売促進担当として求められていることも多くあり、まずはそこに応えていきたいです。社会人になったときから「最初の10年は学びや吸収の時期」と捉えているので、今は配属された場所で思いっきり力を発揮し、それを成長に結び付けていけたらと思っています。
お客さまの深いニーズをくんだ新たな場を創出する。
SCの「NEXT」を考えるとき、まず、自分自身がSCを利用する消費者としての目線を持つよう心がけています。日ごろ感じていることを、TMDならば、あるいは武蔵小杉東急スクエアならば、どう表現・解決できるかを考えることで消費者のニーズの深掘りをしていきたいです。SCは見えないニーズを解決する手段を提示することでお客さまにお越しいただく場であり、そこの根本はどんな時代になっても変わらないと思っています。オンラインが発達した今は、“買い物に行く”という行為が目的ではなくなっており、買い物をするだけならSCに行かなくてもことは足ります。だからこそ、私たちはお客さまのニーズをくんだ新たな場の創出をしなくてはなりません。単にイベントを行い集客して買い物をしていただくだけではなく、例えば、武蔵小杉のまちで働く医療従事者への寄付を募ったり、行政の抱える課題に対してSCで解決できることがあるのかを区役所の方と一緒に考えたりと、新たな試みを通して共感を得る、そうした付加価値を作りだすことが今後のSCの課題なのだろうと思います。当社が運営するSCは東急線沿線にあるため、日々の“生活の一部”としてお客さまに利用いただいていますが、今後は買い物以外の側面でも“お客さまの一部”になり、地域住民の幸福度があがることに寄与していきたいです。それが東急線沿線の人口増加につながり、将来的には当社のマーケットの安定にもつながります。「たくさんの人が住みたいまち」「訪れたいまち」になれるよう、人々に寄り添うSC運営をしていきたいと思っています。
新しい価値観を生かすことが未来のSC運営につながる。
新型コロナウイルスの影響で、人々の暮らしや価値観は大きく変化しました。コロナ禍以前の成功体験を持ったままの人もいれば、ニューノーマルといわれる新しい価値観で行動する人もいます。時代の変化が激しいときだからこそ、新しいニーズを敏感にキャッチすることは大事です。TMDには若手の意見や提案を受け入れ、サポートしてくれる先輩や上司がたくさんいて、私自身、さまざまな場面で自分の意見が形になる喜びを体験してきましたし、会社全体で新しい意見を取り入れる体制ができていると実感しています。今後もどんどん新しい発想や価値観を提案して、自分から積極的に動ける人材になりたいですし、同時に自分の後輩に対しては、これまでの自分の体験を引き継ぎ、彼、彼女らの意見を否定せず取り入れ、生かしていける先輩でありたいと思っています。時代のニーズをいち早くとらえ、未来のSC運営に生かしていくことが、SCの「NEXT」につながっていくのではないかと思います。
2021年8月時点